特に理由はないですが、「感謝する」事についてふと考えたのでそれについて記録しておこうと思います。
もしかしたら誰かの役に立つかも知れません(笑)
すべてに感謝!は綺麗事?
自己啓発系や宗教的なお話やらで割とよく聞くフレーズです。
けれど、果たしてすべてに感謝することは可能なのでしょうか?
健康でいる事、ご飯が食べられる事、住むところがある事、生きている事、などは感謝の対象としてよく例示されます。
しかし、それら全てに感謝し続ける事は可能なのでしょうか?
そしてその必要性は?
否定はしないけれど…
すべてに感謝するという考え方は否定はしません。
感謝は大切ですからね。
ただし、否定はしないけれど肯定は出来ません。
なぜなら、私には到底無理なので(笑)
もちろん、出来る方がいれば、それは素晴らしい事かも知れません。
出来る方がいれば、ですが。
「すべてに感謝する」事で見失うものはないですか?
さて、ここから少し面倒くさい屁理屈を展開します。
すべてに感謝する事は否定はしませんが、そのせいで見失う物があるような気がします。
端的に言えば、「自由を失う」と考えています。
元気でいられる事、ご飯が食べられる事、なんでもそうですが、いちいち感謝し続けていたら窮屈で仕方ないと思うのです。そして、窮屈な思いで感謝し続ける事は本当に感謝と言えるのでしょうか?
感謝の対象とその目的
ここで「感謝の対象」について考えてみます。
普通に考えれば、その相手に対して、ということになります。
誰かに助けてもらったらその人に。
元気でいられることに感謝するのであれば、その環境に対して、です。
では、その感謝はその対象の為なのか?と言うと、少し違ってきます。
極論、通常の感謝の考え方では、その対象は相手であることは確かでしょうが、その実態は自分の為と言えます。
分かりやすく言葉にするならば「相手に感謝している事を伝えたい、という自分の欲求を実現する為」という事です。
言葉に出す出さないにかかわらず、感謝を相手に伝えたい自分がいる。その欲求を実現する為に感謝をする。
これって、何となく本末転倒な気がします。
感謝される側の視点
では、感謝される側としてはどうなのでしょうか?
これは自分が感謝されると考えれば想像しやすいと思います。
どうですか?嬉しいですか?
嬉しいと思った方も、特に?と思う方もいる事でしょう。
けれど、それは適切な時に感謝の意を表された時の事ではないでしょうか。
常に感謝されると考えると、おそらく「面倒くさいな…」という考えに行きつくのではないかと思っています。
挨拶する度に、顔を合わせる度に、何かにつけて感謝されていると感じてしまったら、すごく居心地悪くないですか?
過ぎたるは及ばざるがごとし
感謝する側、される側、どちらも限度を超えるとお互いに窮屈で居心地が悪くなってしまいます。
これは宗教的な観点で感謝をする場合にも当てはまると思っています。
感謝とは、適切な時に、適切な節度を持って伝える事、そして受ける側も、適切な節度で受け取れるものであるべきです。
前を歩く人が落としたハンカチを拾ってあげたら、会うたびに「ありがとう」と言われてもありがたくないですよね。
感謝は感謝として伝える事が全てではない
感謝の心を持つことは大切です。
同様に、それを伝えることも大切です。
けれど、それだけが「感謝を持つ」事だとは限らない。
私はそう考えます。
相手の想いを受け止める
その一つが「相手の想いを受け止める」という方法。
健康でいられることに感謝するのであれば、その健康である事を活かしていく。
仕事で助けてもらったなら、それに報いる働きをする、など、それ自体ではなく、その延長にある、自分が出来る事を行動で示すのも感謝と言えるのではないでしょうか?
他にも方法はあると思いますが、一つ言えるのは、感謝をはき違えて自己満足で終わらせてはいけないということ。
感謝の印としてお礼の品を渡したり、恩返しをしたりと、それも極論的には「良かった」と思ってもらえる事が重要で、自分の気が済むようにと行う事ではないのです。
目指すべきは
すべてに感謝し続けることは難しい。
そしてそれは必ずしも良い事だとは限らない。
私は、感謝するのはその時だけでよいと思います。
そして目指すべきは、常に感謝の意を持つ事ではなく、常に向上心を持つ事ではないかと。
仕事柄、お客さんに感謝されることも少なくありません。
もちろん、対価を頂く以上、こちらも感謝しています。
けれど、100回、1000回のお礼を言われるよりも、許可申請の代行を依頼してくれたお客さんが、その許可を活かして活躍してくれる事の方が10000倍嬉しいです。
逆に、お客さん側からみても、私から何万回もお礼を言われるよりも、「あの人にお願いして良かった」と思われるように信頼される人物として活動していく事の方が比べる事が出来ないほどありがたいと思ってもらえると思っています。
と、いう訳で、何となく思い浮かんだ「感謝」に対する私見を掘り下げてみました。
簡潔にまとめるならば、「感謝はその時だけで十分!あとは相手に、自分に、失望されない己を目指せ!」と言ったところです(笑)
別に立派な人間になろうと無理する必要もないです。
ただ、前向きに一生懸命に、たまには怠けたり立ち止まったりしながら、それでも自分を持って生きていく事が出来れば、それが周囲の全てに感謝していると言えるのではないでしょうか。
それはそれで難しい事ではありますが、そこを目指して日々精進していきたいと思います。
ではまた!
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