県庁や市役所、基本的には必要性に迫られて足を運ぶ事しかないと思います。
私もそうでした。
けれど、行政書士として役所に出入りするようになった時、気づきました。
役所にはお得が沢山ある事に!
今回は身近な行政機関のお得な情報についてお話します!
実は一番身近な公的機関
都道府県庁や市役所、町村役場。
普段はあまり意識することはないですが、実は、困った時になんでも相談できる、一番身近な公的機関なのです。
相談窓口は多岐に渡り、児童虐待やパワハラ、セクハラ、隣人トラブルなんでも聞いてくれます。
基本的には民間トラブルを仲裁したり、民間の事業者を紹介したり、注意や警告などの直接対応をすることは出来ないのですが、それは公共性を損なう恐れがある為ですが、その代わりに行政が運営している施設や専門の相談窓口を案内してくれます。
それぞれの地域でサービスに差がある場合も
基本的な窓口はどの県、市でも共通している場合が多いですが、それでも役所のサービスは各自治体が主体的に行っているので、A県にはあるが、B県にはない、と言ったサービスもあります。それは県民、市民にとって必要なサービスに差異がある為。例えば、沖縄に除雪関連の窓口があっても誰も利用しませんよね?
逆に、地域関係なく必要性のある窓口はどこにでもあると言えます。
基本無料!
当然と言えば当然ですが、役所の窓口は基本無料です。というか、税金の一部で運営されるので意識していないだけの賦課金なのかも知れませんが…。
どちらにしても、書類発行を依頼すれば事務手数料が必要なことはありますが、相談に行って追加で費用を取られる心配がないのはありがたいです。
民間の相談窓口は有料なのを考えると、利用しないのは勿体ない。そこで解決できる事ではなかった場合でも、公的な専門機関を紹介してくれますので、急ぎ結論を出さないといけない場合でなければ、民間の相談窓口を探すのはその後でも遅くはないと思います。
役所のホームページをチェックしよう!
そんな便利な役所ですが、職員は常に暇を持て余している訳ではありませんので気軽に相談できる雰囲気ではない場合もあります。そんな時にお勧めなのが役所のホームページ。
県報や市報で発信されている以上に沢山の情報が埋まっています。それ故になれるまではどこにどの情報があるのかわかりにくいのが難点ですが、目的外の有用な情報を発見する可能性もありますので、色々と探索してみる事をお勧めします。
活用方法
ではどのように活用していけば良いのか、何点かご紹介します。
その1 相談窓口を探す
何か困った事があった時、個人的な問題であれば「くらしの情報」のようなくくりで色々な窓口が紹介されています。
県政、市政の事や、色々なトラブルについて、該当しそうな課を探してみてください。
メールでの相談を受け付けている場合もありますので、来庁が難しい場合や電話が苦手と言った場合も安心です。
特に、高齢者や障害者の問題についてはどの地域でも重要課題として取り組んでいますので、役に立つ場面も多いと思います。
その2 各種手続きを調べる
行政手続きというと面倒なイメージがありますが、それは間違いではありません。
実際に申請書に何を書けばよいのか、どこに持って行けばよいのか、何を提出すればよいのか、初見ではよくわからない事も多々あると思います。
そんなときは、該当する課のページを見る事で、申請時に必要な書類や、記入例等が公開されている事がありますので、そこを確認する事で何度も手直しに出向くはめになるのを回避できます。それでもわからなければ、電話するなり出向くなり必要になりますが、どこがどう分からないのかがハッキリしますので、問い合わせもスムーズです。
その3 相続手続き
その2の延長のようなものですが、敢えて別枠で説明します。
相続手続きは、まず役所に相談するのが一番、と覚えておいてください。
親族の方が亡くなられてすぐの手続きから遺産相続までに必要な書類関係のほとんどは市役所なり町村役場で入手出来るものです。そのため、役所には「おくやみコーナー」のような感じで役所で必要な手続きを一括で引き受けてくれる窓口を設置している場合もありますし、役所以外での必要な手続きについてもアドバイスをもらえたりします。
他にも、「おくやみハンドブック」のような必要な手続きや窓口、専門機関を紹介している冊子を準備していたりもしていますので、一人で悩むよりも短時間で進める事ができ、非常に有用です。
その4 補助金
市役所や町村役場でも独自で補助金を設けている事があります。
この内容は役所によって大きく違いがでる部分だと思いますが、市報などで紹介されているのは公募の一部で、他にも補助制度があったりする事もあります。
そして、これが意外と知られていないのですが、個人向けの補助金もあったりします。
高齢者の防犯設備購入費の一部補助とか、老朽家屋の改修工事費補助とか、割と多岐に渡ります。
もちろん、事業者向けの補助金もあります。
どちらの場合も補助額が小さいのが難点ですが、その一方で採択率が高く、条件を満たせばほぼ確定で補助金をもらえる場合もあります。額は小さくても貰えるのであれば、もらってしまって損はないですよね。
専門家の無料相談
これも貴重な情報だと思いますが、各役所で弁護士、司法書士など、法律関係の専門家による無料相談を実施している場合があります。これは相談時間や一人当たりの相談回数に制限がある場合がほとんどですが、初めからお金を払って直接相談するよりはお得ですし、何よりも役所が実施しているという安心感もあります。
その分、希望者は多く、ほとんどが完全予約制になっていると思います。ですので、「予約しようと思ったら枠がなかった…」とい事も。その場合でも、急ぎで相談したい旨を伝えると、役所の実施ではないけれど、信頼できる機関、例えば各地域の弁護士会などが開催している無料相談会の案内をしてくれたり、キャンセルが出た場合に連絡をもらえたりすることもあるようです。
番外編 観光、イベント情報
これは住んでいる地域以外で活用することが多い内容なので、番外編としました。
これも意外と知られていませんが、役所のホームページではその地域の観光スポットや、お祭りなどのイベント情報を発信しています。
旅行で行く場合はもちろん、出張などで他県に行く場合などにも調べておくことで、ちょっとした楽しみを見つけることが出来るかも知れません。
他にもその地域が推奨しているテーマに取り組んでいる飲食店なんかも紹介していることもありますので、グルメサイト等で探すのとは一味違った楽しみ方を見つけることも出来ます。
役所をもっと活用しよう!
以上、知っているようで知らないお得情報でした。
今回ご紹介したほかにも、県政、市政などについての進捗や予定なんかも紹介されていますので、自分の住んでいる地域のこれからの展望について調べてみるのも面白いと思います。
また、一般に無料開放されている休憩スペースが有ったりする場合もありますので、近くまで行って少し疲れたときは一休みに活用する事も可能だったりします。休憩スペースの有無もほとんどがホームページで案内されているはずなので、有るかどうかのチェックはお忘れなく。
県政や市政は国政と違って地域密着型ですので、住民がもっと注目して意見や要望を発信する事で身軽に対応してくれる可能性があります。(あくまでも国政と比較した場合ですが)
また、今後は社会的な繋がりを大切にし、地域で助け合う生活が重要になってきます。
そんな時でもその地域の役所をうまく活用する事で、余計なトラブルを避けてスムーズに達成できる場面もある子でしょう。これを機に、身近な役所に興味を持って、上手にお得に活用してもらえれば幸いです。
ではまた!
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