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相続業務について思うこと 4

だらだらと続いてしまったこのテーマも今回で一応、最終回です。
相続についての詳しい手続きについては別途機会を設けて整理していこうと思いますので、その時はまたよろしくです。
それでは最終回!ようやく今回のテーマで一番伝えたかった内容に入ります!

目次

なぜ、専門家への依頼をお勧めできないか

第2回でもお話しましたが、相続財産と依頼費用が嚙み合っていない事が多い。
これは依頼者、受託者ともに嬉しくない状態です。
「受託者は気にしないんでは??」と思われる方もいるかも知れませんが、それは違います。同じく第2回でもお話しましたが、受託者側からすれば、現行でも割に合わないと感じることがある相場なのです。

受託者としても、相続人に寄り添っていきたいと考えています。

意外に感じるかも知れませんが、受託者は依頼者だけでなく、相続人全員を視野に入れて少しでもお力になれれば、と考えています。周りに相続を経験された方がいれば聞いた事があるかも知れませんが、「手続きが忙しくて悲しむ余裕もなかった…」と言われる方、かなり多いです。
そんな実情を知っているからこそ、我々はせめて最後くらいゆっくりと故人を忍んでほしいと思っています。
それゆえ、対価の相場感の違いで依頼者に負担に思ってほしくないと考えます。

市場価格を破壊する訳にもいかない

そしてこれも悩ましいところですが、「負担を軽くしたいのであれば値段を下げればよいではないか?」
そう、思われるかも知れません。ですが、それをしてしまうといずれは市場に悪影響を与えてしまうことにもつながっていき、下手すると受託者がいなくなってしまう可能性だってあります。相続人に寄り添うといっても、受託者にも生活があります。先ほど、現行相場でも割に合わないといいましたが、場合によっては時給換算で最低賃金割ってるのでは?なんてこともあるのです。ですので、最低限の価格は維持しなければならないという事です。

この現状に対して私の考えている事

この現状を変えるのは簡単ではなく、今後、超高齢化社会になる事を考えても需要は増える一方です。そうなると、必然的に値段も上がっていきます。現状でも噛み合っていないのに、です。
とは言え、相続人が悲しむ暇もなかった、なんて状態は好ましくない。

手順を知っていれば、自分で進める方が早い部分もある

悲しむ暇もないほど忙しいと感じるのは、手続きがわからないのであちこち走り回って、言われるがままに書類を集めて…そんな状況になるからなのであって、やる事がわかっていれば、専門家に頼むよりも自分で進めた方が早い部分も割と多いです。
ですので、わざわざ高い費用を支払う前に、出来る事を進めていきましょう。
すすれば、専門家に依頼せざるを得なくなっても、費用は各段に抑えることが出来るはずです。

相続は故人に対して出来る最後のお世話

そして、専門家に依頼するのをお勧めしない一番の理由がこれです。相続は故人に対して出来る最後のお世話。
もちろん、お墓参りやなんやと継続してお世話する事はありますが、ここで言いたいのはそういったことではなく、故人が生きていた証を整理し、そうして受け継いでいく。そんな意味あいです。
例えば、相続手続きで故人の出生から死亡までの戸籍を入手し、相続人を確定していく作業、これはその方の生まれてから最後まで、どんな人生だったのかに思いを馳せる手がかりになります。何歳で結婚して、何歳で子供が出来て、中には離婚されていたり、県外に移住していたり、いろんな情報が詰まっています。
財産調査にしても、その財産はどうやって築いてきたのか、不動産の登記簿を見れば、その財産が同じく相続で得た物だった、とか、マンションに抵当権がついていれば、抵当権者にお金を借りてでもやりたかった事だったんだな、とか。相続手続きに必要な書類から色んなことがわかります。

手続きを進めながら故人を忍ぶ事も出来る

訳もわからず走り回っていては中々そんな余裕はないかも知れません。専門家に任せてしまえば、そんな書類を目にすることもないかも知れません。
だから私は思うのです。
専門的な知識はなくても、手順や流れを把握していれば自身で進める事も出来るし、その作業の中で故人を忍び、思いやる事が出来ると。そうやって故人に対する最後のお世話、語弊があるかも知れませんが、悪い意味ではなく、「後始末」をやってあげる。それが出来る最後の機会が相続手続きなのです。
そんな中で、自分ではわからない事が出てくることもあるでしょう。そんな時にこそ、専門家に相談してください。
相続の手続きを任せる為ではなく、分からない部分を補完してもらう、アドバイザーや相談役として。
もちろん、費用はかかりますが、それでも手続きそのものを依頼するよりも安価に収まるはずです。
相続に関する作業の中で改めて故人を知り、感謝をもって後始末する。これが一番だと思っています。

最後に

もちろん、専門家に依頼する事が悪い訳ではありません。実際に仕事の都合で時間が思うように取れなかったり、予想外の出来事に時間が割かれてしまうことは普通にあり得ます。そんな中で期限の決まっている手続きあるので、手が付けられない事があるのは当然です。
それに、ちょっと良い話のように書いてきましたが、実際は故人と仲が悪く、気に掛ける事すら嫌でたまらない、なんて方もいるでしょう。
それぞれの考え方や立場によって出来ることは変わってきますので、私がお勧めしない理由も理由に感じない方もいるでしょう。
いずれにしても、相続手続きはしっかりと済ませておいてください。故人との関係にかかわりなく、相続をした後、その財産の責任は相続人に移管します。気に入らない奴だったから…と放置していれば思わぬ罰則を被ったりする可能性もあります。相手が嫌な人間だったら、今後、その人物の事で煩わされる事がなくなるよう、大切な方であったならしっかりと想い引き継いでいけるよう、ご自身に合わせた形で対処していきましょう。

それでは、だらだらと長く続いた今回のテーマもやっと終わりました。
投げっぱなしも良くないので、近いうちに相続手続きの詳細についてまとめようと改めて思いましたので、詳しく知りたい方は今しばらくお待ちください。
それではまた!

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